企業向けに人材育成用のゲームや漫画やアニメを専門に制作する会社が、工場の人間関係、コミュニケーションを改善する効果的な6つの考え方と10の具体事例と方法をお伝えします。
工場で人間関係(コミュニケーション)を改善するというのは以前のブログでも書いたように欠かせない内容です。
今回は、工場でのコミュニケーションをよくして離職を防ぎたいと思っている方や、コミュニケーションをよくして安全性を高めたり、業績向上させたいと思っている方向けに
工場でのコミュニケーションを良くする具体的な方法を解説していきます。
よくあるコミュニケーションを改善する方法として小集団活動や旅行などがありますが、これらはコミュニケーションのきっかけを作る方法です。しかし、これだけでは不十分なことが多いです。
なぜなら、きっかけの前には、本来自分のことや、会社の仕組みやあり方などについて見つめなおさなければいけないことが多いからです。
そのため、一朝一夕にはコミュニケーションは改善されないのです。
これから示していく環境や構造、特徴などがある程度自社に合致しそうだと思える場合にはより効果的になると思いますので利用してみてください。
また、以下の手法は次どどれかの考え方を基本にして考えています。是非、無理のない範囲で、複数の施策を活用いただきたいものです。
【6つの考え方】
1.関係づくりをしやすくする直接の手助け。
信頼関係をお互いに深めるためにその直接の手助けをすることです。
2.型にはめる。
型にはめることは、従業員の負担を減らし、公平性を担保できるということです。
3.経験の振り返り。
自分のやってきたことにスポットをあてて、自分をより深く理解していくことです。
4.自分を知ること。
経験以外の別の視点から自分を深く知る機会を得ることです。
5.組織作りへの関与。
組織全体の問題、会社の問題に関与することや役割の違うひととの関与です。
6.必要性を伝える。
メリットや理由を伝えることで動機の形成をはかります。
【10の方法】
【1】小集団活動や先輩が後輩に教える構造がある場合、話のきっかけを作りだしてあげるという方法
ゲームを活用してキャリアについて考えさせたり、会社のトラブルを考えさせる。ゲームは、人生ゲームのような双六タイプが良いと思います。
ゲームである理由
OJTなどの部下の悩みで、部下が本音を話さないという悩みはよくあります。この悩みは、普段のコミュニケーションとその継続によって初めて信頼感が醸成されるため、入社して間もない従業員はあって当然の悩みです。
そして、この悩みの解決には、話のきっかけを作る必要があります。 誰でもある程度の話はできますが、それ以上話せと言われても無理があります。そんな時には、学習ゲーム等を活用してコミュニケーションのきっかけができると効果的です。
ゲームにご興味いただけましたら、オリジナルゲーム制作、買取型ゲームをご確認ください。
【2】コミュニケーションが良くないといけない理由を伝えあげる。
前回のブログの課題認識でも書きましたが、コミュニケーションの必要性をきちんと伝えることで、置かれた環境が生み出すリスクを認識させます。 この環境が生み出すリスクとは、
①もともと話が苦手なタイプも多いため、ほっておいたらはなさなくなり、事故の可能性など必要なコミュニケーションが無くなる可能性があること。
②黙々と作業することが、従業員のやり甲斐に当てはまる場合以外は、コミュニケーションの良好さが長く続けられる理由になること。つまり、コミュニケーションが悪ければ、辞めてしまう。
理由の伝え方には様々ありますが、研修の中でお伝えするほか、おすすめは漫画を制作することです。漫画でコミュニケーションの必要性を伝えると、ストーリー仕立てにできて感情的に伝えることが可能です。感情にうったえかけることで効果的に伝わります。漫画の具体事例はぜひお問合せのうえご紹介させていただきます。
【3】身近な言葉のコミュニケーションを徹底させる方法。
コミュニケーションの土台は、細かなビジネスマナーや配慮から生まれるはずです。はじめから、信頼関係などありませんから、だからこそ配慮が必要なわけですが、配慮そのものを苦手にしている人もいるでしょう。
そんなときは、身近な言葉を当たり前にして、その言葉を全員が当たり前に使っているだけで、配慮が苦手な人でも簡単なコミュニケーションになるわけです。
おはようございます。
お先に失礼します。
お疲れ様でした。
ご安全に。
これらの言葉を当たり前に元気よく発信する癖を全員で行うと、ただそれだけで職場環境は良くなります。簡単で非常に効果的な方法といえるでしょう。
【4】若いうちから、コーチングを徹底するという方法
コーチングのスキルというと難しそうに聞こえますが、わかりやすくいえば、質問をして、違いを確認したり、質問をして、相手に考えてもらったり、共感を言葉で表す癖をつくることです。
工場でコーチングを伝えるためのポイントは以下です。
① コーチングという言葉を使わない。
考え方のタイトルよりも、質問、共感、それらを言葉にする意味これらを丁寧に少しづつ実践してもらうこと。わかりにくい言葉は、伝わらないのでやめましょう。
②はじめは、社外の人に協力してもらう。
コーチングのスキルは、整理された技術で会社の中にあるものではありません。だから、初めは移植する気持ちで誰かに手伝ってもらうほうが正確につたわります。
③上司も部下も全員やる。
新たな文化を作り出すイメージで取り組みましょう。まるであいさつするように当たり前にコーチングをできていたら、新たな新入社員はそれを真似していくようになります。
ひと昔前でしたら、自然発生的なコミュニケーションに頼っていたと思いますが、現在のコミュニケーションは、少し手を加えるだけで効果的なコミュニケーションになることがわかってきています。
尚、こちらのコミュニケーション施策は1時間オンライン研修が大変おすすめです。従業員負荷がなく安価にできるためより多くの方に提供することが可能です。
【5】成功体験を作る手助けを仕組みで行う方法
毎日多くの時間を作業に費やしていると、自分がどんなふうに成長しているかわからなくなるでしょう。迷子の期間が長いほど、モヤモヤした気分になり、モチベーションが下がることがあるはずです。
手助けとは、
①作業以外に何か作る、考える、発表する機会をつくる
②作業については、振り返りの時間をもうけ、やってきたことの棚卸し、強み、価値観に集中して認識する機会を持ってあげること。
手助けをきちんと行うだけで、話す機会も増えますし、一人一人が昨日より成長した自分に気づいて、モチベーションを維持、向上させながら再び作業につくことができます。仕組みがあるという点が効果的なポイントだといえます。
【6】会社の愚痴ではなく、提案をしてもらう
あまり、従業員が意見するようになると管理者が応えるのに大変になると聞くことがあります。こんな風にいう場合の意見とは、以下のような意見です。
①うちの会社は給与がやすい
②うちの会社は残業がお多い。
③なんな雰囲気が悪い。
こういう愚痴ともいえる意見は、どう対応していいかわからなくなります。だからこそ、あらかじめ、〇〇という提案を待っています。という風に伝えておくことが大切です。具体的に同じ意見でも
①より給与を高くするために何ができるかの意見。
②うちの会社の残業を減らすための意見。
③雰囲気をよくするために何ができるかの意見。
これらは、解決策に焦点をあてています。こういう意見であれば誰でも嬉しいはずです。
私たちは、普段、愚痴をすぐに言ってしまいますが、その理由の中には安易に解決策が得られない、もしくは考えるのが大変そうという考えに至り、結果、愚痴ってしまうのではないでしょうか。
「うちの会社」は、と愚痴をいうときは会社が主語になっています。会社は社長と従業員全員です。「うちの会社」はといって、自分以外の話にすり替えてしまっているわけです。これはすごくさびしいことです。
【7】キャリアステップにかわる仕組みの開示をする
弊社は時には、キャリアステップを作る相談も受けることがあります。しかし、キャリアステップは、本当にそれが可能な受け皿が必要なはずです。ですから、会社の業種や規模や成長性によっては必ずしも必要ではないですよ。とお伝えします。
しかし、従業員の立場にたつと自分が将来どうなっていけるか気になりますよね。だから、キャリアステップとはいえなくても、段階的に得られそうな何かを提示することをお勧めしています。
例えば、
新人
3年目 新人に教えられる
7年目 チームを統率して社外の人とも話す
管理者 結果責任に応じた給与に変わる
例えば、役割や責任に範囲などの変化を伝えてあげることはできるのではないでしょうか。自分の将来像に関する情報の提供は、前向きに働くための効果的な情報だといえるでしょう。
【8】部門横断的な取り組みを行うという方法
部門横断的な取り組みとは、製造の人が、販売の人と話せたり、販売の人が、経理の人と話をしたりする機会です。
コミュニケーションをよくするためには、より顕著に自分と違う人の話を聞いて、その立場を知ることが大切です。立場の違いが理解できれば、自分の立場では正しいことも、他の立場では正しくないこともしばしばあるはずです。 顕著な違いから入ると、教育としてのわかりやすさを得ることができます。
同じ部門の人とばかり話す癖がつくと、〇〇して当たり前。〇〇するのが当然。といった具合で考え方が固まりがちです。柔らか頭の訓練には、わかりやすく気付くことが重要です。
よりわかりやすさを得ようとするなら、社外の人と会うことも大切です。
【9】お金の教育をするという方法
日本人は欧米に比較してお金の教育があまりありません。私たち日本人は、もう少しお金の勉強をして、お金のために働く感覚から抜け出す必要があります。お金の教育で得られるメリットは、お金をどう増やすか?ではありません。
自分にとってのお金の重要性をきちんと理解することです。
では、このことがコミュニケーションにどのように関連するのでしょうか? お金の勉強をすると、自分たちは社会の一員として、人との関係そのものを少なからず重視していることや、自分らしくあるということが、お金以外の部分にあることを理解できるのです。
つまり、今の仕事の誇らしさ、先輩に認められることなどが、どの程度重要かを知る機会になるのです。このようにコミュニケーションの自分にとっての重要性に気付ける機会になります。
こちらのコミュニケーション施策も1時間オンライン研修が大変おすすめです。複数回のテーマの中にお金の教育を入れることで、飽きずに楽しく学べるようになります。
【10】経営者と直接に関わる場をつくる。
会社の意思決定は社長がすることを誰でも知っています。その社長が普段何を考えているかや、どんな気持ちでいるかを従業員は知る術がありません。
経営者と直接話をして、直ぐに解決しないこともあるでしょう。しかし、話を聞いて、そのときの気持ちをきちんと知ることが、経営者にも従業員にも必要です。
経営者と話をして良いことは、至ってシンプルです。
誰でも同じ人間で、嬉しいことや、悲しいことがあるというけことです。
時には再認識する必要があります。
会社という組織は、その性格から効率を重視するため役職のような役割を設定します。役割は業種を効率化しますが、コミュニケーションを阻害する可能性を秘めています。それは、あの人は偉いから。という言葉にはじまる勘違いです。 勘違いを減らすためにも、直接話すことはとても大事で効果的な方法だといえるでしょう。
弊社(グラスルーツ株式会社)では、これらのコミュニケーション改善策を、漫画やゲームなど動機を疑似的に形成するツールとセットで提供しています。
工場の人間関係改善にご興味いただけましたら、グラスルーツ株式会社高橋までお問合せください。
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