問題解決の最重要ポイントを具体例つきで解説。原因のあるなしが、対応策の分かれ道
今回は問題解決手法についてです。メーカーやあらゆる企業で問題解決手法が当たり前になりつつあるように感じます。今となっては、インターネットで検索さえすれば、問題解決のプロセスの紹介がたくさんでてきます。
しかし、よくある問題解決手法を知って次のような疑問を感じることはないですか?
プロセスに従っているのに問題が解決しない。
原因が究明できるものと、そうでないものがある。
このような疑問を持った人は、次のポイントを抑えているかを確認しましょう。これから説明するポイントは、意外にないがしろにされがちな点ですが、見過ごしてしまうと正しい問題解決に至らなくなってしまうため問題解決をする上での最重要ポイントいってもよいでしょう。
具体例つき問題の種類
問題解決を大雑把には、2つの種類があります。
1つめは、現状復旧型です。
【具体例】
「インターネットが繋がらなくなった。」
という問題があったとします。この場合の原因は、いくつかありますが、例えばLANケーブルが抜けていたなどです。
現状復旧型は、文字どおり、現在の状態に復帰させることが目的です。そしてこの種類は、必ず原因が存在します。この事例では、LANケーブルが抜けていたことが原因です。
従って、対策は、LANケーブルを復旧することですから、LANケーブルをつけるこで回復します。
現状復旧型の問題は原因を取り除けば解決する種類の問題です。原因がわかるということは、過去に経験しているという風にもいえます。原因究明が、創造型に比べて簡単に解決できるのは、実は過去に経験があるならなのです。原因がわかるものは、再現性のある人間が作ったものがほとんどです。
2つめは、創造型問題解決です。
創造型問題解決は、課題を設定したりこれまでやったことのないことなどへの解決手法です。
【具体例】
「一人の営業担当が5000万の売り上げを上げていたとしましょう。この売り上げわ1億円にしたいと上司に言われたらどう考えるでしょうか?」
これまでも目標設定は昨対比で500万や1000万アップでしたが、今回は異例のアップ率です。
このときに、1億円を売れる原因を探してもでてきません。なぜなら、過去に経験がないからです。おそらく、頭の使い方は、どうしたら1億円うれるか?と考ええるはずです。 つまり、原因究明では、なぜ?と考えることに対して、創造型では、どのように?という手段を考えるはずです。手段=対策ですから、つまるところ、いきなり対策を考えるのが、創造型の解決プロセスです。
こ題の種類が違うことで、原因のあるなし(ある場合とない場合)が変わってきます。
問題の種類が違うことで、原因のあるなし(ある場合とない場合)が変わってきます。
同じ問題に違う種類の問題が混じる。
先の事例の2つ目の例では、1億円売る時に、いきなり対策を考えましたね。しかし、よく考えてみると、部分的には売れない原因が入っている気がしませんか?
例えば、今季を振り返ると、気の緩みからテレアポ件数が少ない月がありました。この場合は、原因がテレアポが少ないこととなるはずです。
つまり、一つの問題に2つの種類の問題が混じってることがあるということです。
種類が混じるとき、わける必要はあるのか?
私の経験でいいますと、わけてもよいし、わけなくても良いというのが回答です。この手の話は、よりスピード早く問題の解決に至れそうな方を先に行えば良いと感じています。
創造型の度合いが強ければ強いほど、不確実性は高まります。つまり読めないのがあたりまえの世界に突入していくわけです。
不確実性が高くなると、何が正解かわからなくなるため、当然対策の優先順位はつけにくくなるはずです。ここで重要性が高まるのは、とにかくスピードです。 このような理由から、1つの問題に種類が混じってもスピード早く、同時に行う感覚が必要となります。
実際のビジネスでは、創造9割、原因究明1割です。
問題解決といっても、ビジネスで多く発生するのは、後者の創造型の問題解決です。そこで原因を探してしまうという致命的なミスをおかしている可能性があります。
◼️現実のビジネスである創造的問題の事例
先輩後輩のコミュニケーションをよりよくするには?
どうしたら、給与があがるか?
モチベーションはどうしたら上がるか?
これらは、全て創造型の問題です。
※当然分解したときに、原因のある部分も存在しています。
やり方、手法の重要性
ここまでよんでいただくと、
問題解決のプロセスを知ったからといって、創造的問題が解決しない理由がなんとなくわかると思います。そこには原因があるわけではなく、アイディアや行動が求められます。
つまり、やり方、手法そのものがとにかく大事だということです。
行動するための動機づけの重要性
創造型問題解決には、スピードが大事です。スピードは解決する当人の心の問題です。本当に解決したいと思えば、解決はより早くなります。論理的に考えることはもちろん重要ですが、創造型問題解決には、アイディアをすべて出し、そのアイディアを全て試すくらいのスピードが大事です。
これらの手法をうまく活用いただいて、創造型問題解決にスピードをもっていただくことが問題解決の近道になるとと考えています。
また、今回お伝えしたようなビジネスで使うべき問題解決をわずか1時間zoomオンライン研修で理解し、実践の振り返りなども行うことができます。
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